Okayama Trail Running Association #2

トレイルランニングとは?

 

 トレイルランニングとは、野山などの未舗装の不整地の道(トレイル)を走ること、またはその競技をいいます。日本ではよく「登山道を走る」と誤解されますが、登山道のみならず林道や廃道、砂浜や里山の道を走ることもあります。

 また、競技の場合に走る距離もスタンダードがありません。しいていえば100マイル(約161km)は世界各地で行われています。

 

  • 歴史

 古くは、産業革命期以降のイギリスのクロスカントリーやフェル・ランニング(山岳走)といったスポーツに起源をもち、現在の形を成したのは1974年のアメリカ・カリフォルニアのWestern States 100miler とされています。この年以降、アメリカ各地で100マイル・50マイルといった大会が行われるようになりました。

 この流れを受けて、ヨーロッパでも愛好者や大会が増え、2003年にモンブランを周回するUltra Trail du Mont Blanc(UTMB)という大会が開催され、時流に乗って、世界中に愛好者を広めるようになりました。

 

  • 日本国内

日本では、当初は走る大会として富士登山競争(1948)やダイヤモンドトレイル縦走大会(大阪府・1980年代)が行われていました。その後、日本山岳耐久レース・長谷川恒夫CUP(1993)から、現在のような本格的なトレイルランが始まりました。前出のUTMBの流れをくむ富士山周回のUltra-Trail Mt.Fujiがメディアで放送されるやいなや、爆発的な広がりを見せました。
今では、日本国内だけで400近い大会が開催されるまで、広がりを見せています。

 

  • 岡山県内

現在の岡山県でも、最も古くから開催の正木山トレイルラン(2018年より総社トレイルランin高滝山)をはじめ、New Year Trail Kumayama(熊山)、Forestrail新庄蒜山、備前総社宮杯アーバントレイル龍ノ口、那岐ピークス タフトレイルチャレンジ(那岐山)、最上稲荷トレイルランレース、美作・後山ベルピール、という七つの大会が開催または予定されています。

(2019年3月現在)文責:村松達也

 


岡山県トレイルランニング協会設立について

 

  • 岡山県でのこれまでの経緯

岡山県でのこれまでのトレイルランの主な推移です。

1996年 那岐ハイマラソン (~1997年、奈義町)

1998年 正木山トレイルラン(総社市:2018年より総社トレイルランin高滝山へ)

2014年 New Year Trail Kumayama (岡山市・瀬戸内市・赤磐市)

2016年 Shinjo Hiruzen Super Trail(新庄村・真庭市:2018年~Forestrail新庄蒜山)

2017年 アーバントレイル龍ノ口(岡山市)

2018年 那岐ピークス タフトレイルチャレンジ(津山市・奈義町)

2018年 最上稲荷トレイルランレース(岡山市)

2019年 美作・後山ベルピールトレイルラン(美作市、6月開催予定)

現在も開催されている大会の中では「正木山トレイルラン/総社トレイルラン」が最も長く、後山ベルピールトレイルランなど、本年も新たな大会が予定されています。

 ここ数年の県内のトレイルラン愛好者と大会数の増加の源となっているのは、「おかやまマラソン」の開催によるロードランナーの激増と考えられます。実際に、県内各大会では、「初めてトレイルランに参加した」というランナーが増えています。

 

  • なぜトレイルランなのか?

ではなぜ、トレイルランナーが増えたのでしょうか?大規模都市マラソンで増えたロードランナーの中に、都市を離れて「自然の中を走る楽しさ、心地よさ」を知る人が増えたからではないでしょうか?都会のアスファルトの上をひたすら走るのは苦痛だが、自然のきれいな空気の中で風を感じながら走るトレイルランは歩いても構わない、と知ったからです。

同時に、その新しい人たちの増加は、各地で軋轢も生みました。それまで登山者しかいなかった登山道に、多くのランナーが入ってゆくわけで、「マナーを知らない、ごみを捨てる」など、各地で批判も聞かれるようになりました。

 

  • 社会的なスポーツとしてのトレイルランへ

2015年2月に環境省は「国立公園内におけるトレイルランニング大会等の取扱い」というガイドラインを発表しました。これは自然環境の保存と既存の登山者との軋轢問題を解消するための大会側に対する運営のガイドラインでした。

トレイルランという素晴らしいスポーツを私たちの町で楽しんでゆくためには、社会に受け入れられるものでないとなりません。

 

  • 「協会」の必要性

前頁の環境面や登山者に対するランナーのマナーの批判もあり、持続可能なスポーツとして、トレイルランを楽しんでゆくためには、私たちトレイルランナーの一人ひとりが、自然の中を走るとき、「他者を尊重」し、「自然を大切に」し、「安全なスポーツ」として楽しむという自主自律の存在となる必要があります。

 

このような状況を鑑み、県内にトレイルランのあり方を考え、マナーやルールを普及し、地域と共に自然環境とトレイルを守り、なおかつ、トレイルを既存のスポーツ愛好者と楽しく共有する、そして社会の健全な発展に貢献したい、そう考えるに至りました。

以上が、私たちが真にトレイルランニングをスポーツとして社会的な存在とするための組織を設立しようと考えた理由です。

2019年3月21日

https://trail-runners.net/decisions/manner_guide/
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