普及広報委員のYです。
今回ご紹介するギアはシューズです。
スイス・アルプス発のメーカー「ON」 @on.japan の「クラウドベンチャー・ピーク」です。
写真は3年間、数々の山やレースを楽しんできたものです(ゆえに汚い画像ですみません)
このシューズ、メーカーの説明ではショートレース用にカテゴライズされていますが、個人的にはミドル(70~80km)くらいの距離をゆっくり走っても、ストレスがゼロの良シューズかと思います。
【アッパーの特徴】
・柔軟性・通気性が高い素材を、和紙のような薄い(けど強い)素材で包む2層構造
靴下のようなフィット感で、シューズ内で足指をグーパーでき、幅広・甲高の足の人にもおすすめ。
履き心地がナチュラルなため、長く険しいコースでもシューズを脱ぎたいと思うことはありません。
また、折りたためるほどの屈曲性は、登りでの踏ん張りや、トリッキーなステップが可能です。
【ソールの特徴】
・独自の特許技術「クラウドテック」が大小のあらゆる衝撃を吸収
ミッドソールで吸収材を使っているシューズは多いですが、クラウドベンチャーはアウトソールで衝撃を吸収します。
下りでフォアステップがしんどくなった時でも、かかと荷重で着地しても衝撃が少ないため、足の回転数だけ意識しておけば着地は「ベタ付き」でも休憩するように降りられます。
また、ロードやがれ場などでは、路面からの突き上げが気にならずテンションダウンをごまかせます。
✅ソールが縦方向に深く分割されている
横方向の加重や振動を適当に逃がしてくれるため、剛性がありながら捻挫したくない人にお勧めです。
✅一つ一つの突起に高さと間隔がある
泥ハケがよく、泥にまみれでもグリップをキープしてくれます。
以上、シューズにはそれぞれ一長一短ありますが、このシューズの私が経験上お勧めできるポイントになります。
以下、蛇足ですが
・ソールの素材的に濡れた岩場では必ず大滑りします。(仕様です。あくまで想定内を装ってください)
・街の王将🥟の店内で無事着席できる可能性は低くいです。(ガチガチで入店してください)
・白カラーは「白いキャンバスに土や汚れであなただけの絵を」という斜め上のベクトルです。
(白いのは購入当初だけです。洗濯がめんどい人や、潔癖症の方はご遠慮ください)
・ソールの溝に小石・枝などが挟まります。
(望んでいなくてもお土産がもれなくついてきます)
・アッパーの薄さの代償として、枝などが刺さったり、足の甲から岩にぶつけると悶絶必至です。
(涙をぐっと耐えるメンタルが必要です)
・ソールに高さがあり、ちびないためエコです。(買い替えの時期を見失いがちですが)
・硬派ランナーから「やっちもねー」「Xavierが今年から履いてるからじゃろw?」などと思われても気にしないメンタルが必要です。
・履いてる人は少数派のため、ONを見つけると走りながら自然に交流が生まれます
(他人とあまり関わりたくない人にはお勧めできません)
・「ON」は環境プロジェクトに注力しています(周囲に「意識高い系」とバレる可能性があります)